[第41回] ライブ観戦記!?

   薗田憲一とデキシーキングス   
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 ***薗田憲一とデキシーキングス



 MEMBER LIST
  • 薗田 憲一 (tb) Kenichi Sonoda 2-5 out
  • 筒井 政明 (tp) Tsutsui Masaaki
  • 白石 幸司 (cl) Shiraishi Koji
  • 永生 元伸 (bj) Motonobu Nagao 1-3 soro
  • 薗田 祐司 (tu) Yuji Sonada
  • 楠堂 浩己 (d, wbd) Koki Nando
  • 市川 勉慶 (tb) Benkei Ichikawa
  • 市川 文香 (vcl) Fumika Ichikawa
   HUB浅草  03-3847-8896  地図
  • 2003年5月26日(月曜日) Special Night:2,500円
  • 1st Set 19:20-20:00 [演奏曲目] 以下録音 
    1. Jazz Me Blues
    2. Home Sweet Home
    3. South Of The Border
    4. High Society
    5. Lover Come Back To Me (vcl)
    6. It's Only A Paper Moon (vcl)
    7. Royal Garden Blues (2-tb)


    2nd Set 20:30-21:10 [演奏曲目] 以下録音 
    1. Caravan / Oriental Medley
    2. Happy Birthday
    3. What A Friend We Have In Jesus
    4. Tennessee Waltz (vcl)
    5. When You're Smiling (vcl, tb)
    6. Lassus Trombone (2-tb)


    3rd Set 21:40-22:20 [演奏曲目] 以下録音 
    1. Happy Birthday
    2. The World Is Waiting For The Sunrise
    3. Memories Of You
    4. Nobody knows
    5. Unknown Title (vcl)
    6. Here Comes The Show Boat (wbd)
    7. Twelfth Street Rag (wbd)
    8. When The Saints Go Marching In (2-tb)
    9. That's A Plenty (2-tb)


      vcl:市川文香のボーカル
      tb:市川勉慶のトロンボーン
      2-tb:親子による2トロンボーン
      wbd:楠堂浩己のウォッシュボード


    [感想] 先日4/15 George Probert のライブが浅草のイタリアンレストランのシシリアンで有った時、薗田さんとドラムの楠堂さんに会い、今度HUBに行く話をしました。デキシーキングスに何年か在籍して独立した一流プレーヤーを数多く排出しているバンドだけあって、リーダーはじめ皆さん腕の確かな実力者ぞろいです。
    永生元伸はバンジョーで三味線の音を出すし、白石幸司はクラで尺八をやるし、ドラムの楠堂浩己のウォッシュボードのパフォーマンスはおそらく世界一!?ではないでしょうか。
    構成からピアノレスではありますが、しいて言えばこのバンドは、THE DUKES OF DIXIELAND 風であると思います。THE DUKES には FRANK, FRED, JAC ASSUNTO の三兄弟がいますが、デキシーキングスでも今日は親子三人の出演が有ったんです。親父の薗田憲一(本名:市川船昇)と娘の市川文香(vcl) 、息子の市川勉慶(tb) です。姉弟ともまだ修行中の身であるとのことですが、まあそこそこ聴かせてくれるレベルに達することでしょう。
    市川勉慶のトロンボーンは既になかなかのもので、親父さんのコピーを抜け出したら是非ともクセの有る個性的なトロンボンニストに成長して欲しい。それには練習だけでなく、他人の演奏を数多く聴いて自分のスタイル形成の参考にするのがいいでしょう。
    次に市川文香のボーカルですが、これから本当のジャズシンガーを目指すなら、インスツルメントに負けない声量が必要です。 黒人のフィーリングとかは次ぎの問題で、まず体力を付けないといけません。日本の女性歌手の大部分がルックスとナイスバデーを売り物にしている中で、決してダイエットをしてはいけません、何も肥れと言っているわけではないのですが!
    それとやはり他人のボーカルを数多く聴くことです。中で絶対落としてはいけない歌手は、サラ、エラとビリー・ホリデーでしょう。まあ私個人の趣味で言わせてもらえば、アニタ・オデーなんかも! もしデユークス・オブ・デキシーランドで唄っている Betty Owens(白人女性歌手)が聴ければとりあえずものすごく参考になります。